8つの姿勢
1. 自分自身の想い、感覚を大切にしてみる。
もやもや、ざわざわ、うずうず。AIを使うときに生まれる小さな違和感を、大切にしてみよう。便利だけど何か違う。自分でやったと言っていいのか少し迷う。そこに、すぐ答えが出るとは限りません。しかし、その迷いは考えるための大切な手がかりです。
2. 目の前の相手を大切にしてみる。
相手の顔を思い浮かべよう。そして気持ちを想像しよう。そしたら、話して一緒に考えよう。AIにある特定の人物として話してもらうことはできますが、それは実在する人ではありません。
3. 社会全体のことを大切にしてみる。
AIを使うときは、自分と目の前の相手だけでなく、少し遠くにいる人、まだ見えていない人、これから影響を受けるかもしれない人のことも考えてみよう。自分にとって便利な使い方が、誰かの不利益につながっていないか。多くの人にとってよい仕組みが、少数の人を取り残していないか。
4. 物事の仕組みを考えてみる。
AIの出力だけを見るのではなく、その裏側の仕組みを考えてみよう。AIは、魔法ではありません。人間が集めたデータ、人間がつくった制度、人間が決めた目的、人間が設計した画面、人間が置かれた社会の上で動いています。だから、AIを見ることは、社会の仕組みを見ることでもあります。
5. 何が正しいのか、悩み続けてみる。
すぐに答えが出ない問いがたくさんあります。AIで文章を書いたり、AIで絵をつくることはずるいこと?AIに人生相談をするのは悪いこと?答えは、いつも一つとは限りません。時代によって変わることもあります。使う場面によって変わることもあります。誰の視点で見るかによって変わることもあります。だから、悩み続けましょう。悩むことを、遅さや弱さとして扱わないようにしよう。悩みは、あなたの倫理が動いているサインです。
6. 自分自身で調べよう。ファクトチェックしてみる。
AIの答えは、とても自然に見えることがあります。でも、自然に見えることと、正しいことは同じではありません。調べることは、間違った情報で誰かを傷つけないための行為でもあります。AIを使うなら、AIの外にも出てみよう。自分の目で確かめ、自分の言葉で考えてみよう。
7. 自分で説明できるようにしてみる。
AIは、責任を取ることができません。だからこそ、AIを使った判断や行動について、自分で説明できる形を考えてみよう。この判断について、誰に説明できるだろうか。間違っていたとき、誰が直せるだろうか。傷ついた人がいたとき、誰が応答できるだろうか。責任を、AIに押しつけていないだろうか。
8. それでもつくり続けてみる。
ここまで考えると、何もできないように思えるかもしれません。AIを使うことも、つくることも、発表することも、怖くなるかもしれません。でも、考えることは、止まることではありません。自分の想いは、外に出さないと伝わりません。何かをつくらなければ、試すことも、使ってもらうことも、よりよくすることもできません。だから、つくり続けてみましょう。